コラム
Column顎の骨が溶ける?歯周病の症状と治療法を解説!予防方法もわかる!
皆さんこんにちは。
新谷歯科・矯正歯科です。
歯周病は歯ぐきが腫れるだけの病気と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はもっと重篤な症状を引き起こすことがあります。
例えば「歯を支えている組織の破壊」です。
とくに「顎の骨が溶ける」症状は、歯周病の中で最も注意すべき点といえます。
今回は顎の骨が溶けてしまうことにつながる、歯周病の症状と治療法を簡単に解説します。
歯周病の主な症状はこちらです。
- 朝起きた時の口のネバつき
- 歯を磨くと血が出る
- 口臭
- 歯がグラつく
- 歯ぐきが腫れる
- 歯ぐきが下がっているように見える
- 硬いものが噛みにくくなる
軽度の歯周病では、歯ぐきの腫れやブラッシング後の出血などが主な症状となります。
これは歯肉炎の典型的な症状で、細菌感染による炎症反応が歯ぐきだけにとどまっている状態です。
その後、歯周病が進行していくと細菌感染や炎症の範囲が歯根膜や歯槽骨へと波及し、歯周組織全体を破壊していきます。
その症状のひとつが「顎の骨の吸収」であり、「顎の骨が溶ける」といわれていることです。
歯周病によって溶かされる、あるいは吸収されるのは歯槽骨だけではありません。
歯ぐきの吸収も徐々に進み、歯根が露出するくらいまで下方に下がってしまうことも多々あるのです。
こういった症状は、歯周病菌が産生する物質に由来しており、病態が進行するほど歯周組織の破壊も進んでいくこととなります。
歯周病で溶けてしまった顎の骨は、そのままでは戻りません。
顎の骨を増やす「再生治療」もあります。
しかし、患者さんの顎の状態や再生治療の手法によっても異なりますが、6ヶ月~1年程度の時間がかかります。
そのため、溶けた顎の骨は簡単には戻らないと考えた上で、歯周病を予防することをおすすめします。
溶けてしまった顎の骨の治療法は、歯周外科による「骨造成術」「歯周組織再生療法」が挙げられます。
歯のクリーニングやスケーリング、ご自宅でのセルフケアなど、歯周基本治療が奏功しない場合はこれらの治療法を検討します。
歯周病の治療は、口腔内の歯周病菌の数を減らすことに重きを置いています。
そのため、歯のクリーニングやスケーリング、正しいブラッシング法の指導など、歯面や歯周ポケット内で歯周病菌が繁殖できない環境を作り上げることを主目的としているのです。
歯周病を予防するためには、自分で歯磨きを行うことやプロによる歯のクリーニングが大切です。
歯周病の予防方法はこちらです。
- 食後の歯磨き(1日2回以上)
- 定期的なプロのクリーニング(PMTC)
- 歯科医院での歯石取り
- 歯科医院の定期検診に通う(年に2~3回がおすすめ)
- かみ合わせの調整
歯並びが原因で歯が磨きにくい場合は、かみ合わせの調整も視野にいれます。
また、「過去1年以内の歯科受診あり」という方の割合は、男性全体で 45.9%、女性全体で 54.7%です。
歯周病の症状が重くなる前に、歯科医院の受診をおすすめします。
参考:「歯科医院への定期受診の関連要因~ Web 調査による分析~」(国立保険医療科学院資料)
歯周病が進行すると、歯ぐきの異常だけにとどまらず、歯を支えている歯根膜や歯槽骨といった重要な組織にまで感染や破壊が及んでいくことから、早期に治療を受けることが望ましいといえます。
一度溶けてしまった顎は、再生治療などを行うケースもありますが時間がかかります。
そのため、「溶けてしまった顎は基本的には元に戻せない」と考えて、早い段階から歯周病の予防や治療を行うことが大切です。
もし、「これって歯周病かも?」と思われた時点で一度当院までお越しください。
歯周病と診断された場合は、歯周基本治療を開始いたします。


